9/26、開催初日に職場から貰ったチケットで行ってきました。面白かったです。
予想どおり「モンスターハンターワイルズ」の試遊は大盛況で、11時にはキャンセル待ち整理券も終わっていました。私が試遊したのは「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」と「DRAGON AGE・ヴェイルの守護者」でした。
MGS3は途中のままクリアしていませんが、思えばPS2を買う切っ掛けになったゲームで、未クリアでも面白かったのは覚えています。先日発売された「Castlevania Dominus Collection」をプレイした際にも思ったとおり「面白いゲームは、何時遊んでも、何時まででも面白い」です。未クリアでも、難しくても、面白いと感じますし、何よりずっと心に残り続けます。
試遊について、「DRAGON AGE~」は途中で3D酔いを起こしてしまい、スタッフさんには大変申し訳ないながら途中で試遊を終えました。その節は大変ご迷惑をおかけしました…。
特に気になったタイトルは「メタファー:リファンタジオ」。こちらは体験版が出ているので、帰宅後にプレイしました。相変わらずUI/UXが凝っていて凄い…。せめて一区切り、と思ううちに結局体力的に無理が生じ、とある部分で止まっています。体験版にしては大ボリュームな気もしますし、本気ぶりが伺える気がします。
私の場合「ビジュアル(パッケージ)・名前→トレーラー→体験版」という形で入っていくタイプで、ビジュアルがNot for meでもトレーラーが良ければ大体面白いゲーム。というパターンが多いです。たまに外れる事もあるので体験版まで気は抜けませんが。
こういった個人的な基準もあって、フックとなるゲームのビジュアルも非常に大事だと思っていますし、自分の負う責任も大きいとも感じます。KVを描かせて頂いた事もありますが、その時もかかる責任の重さを実感しながらでした。というより、その意識が無ければいい画にはならない気もします。
今の所属PJで「これをフルプライスで出されて納得が行くか」という観点で見る事を教えて貰いましたし、本当にその通りだと思います。
制作→修正→修正→修正…と仕事に没頭していると、つい段々視野が狭くなって、その観点を、一人のプレイヤーとしての自分の視座を忘れてしまいがちなんですよね。そういう面でも、TGSは「ただのプレイヤー」として色々と見る事の出来るいい機会だと思います。ただし、他者からのジャッジが下されているのをリアルタイムで見る事の出来る場でもあるので、緊張感も凄いです。
閉会ギリギリになってのお伺いとなってしまいましたが、インディーズゲームが盛況で、面白そうなタイトルも多かったのも印象的でした。TGSでは、あまり人気の無いタイトルでもそれなりに人の流入はあるのですが、今回はっきりと明暗の分かれている所もあって、人の見る目はやはりシビアで、しっかりしていると思わされました。また、今回VRが殆ど見られなかったのも「そうだろうなあ」とも思ったところの一つでした。
ゲーム、特に老舗や今後伸びて行くゲームは一定のモラルや社会性を保とうとする意識が強いと思います。開発の現場に居ても不思議に思うところで、何故なのかはわかりません。私自身は元の業種が業種だったのでさておくとしても、企業やPJ全体として気を使っているところが面白いと思います。常に市場として世界を見ているという面もあるでしょうし、「プレイ体験」というものがプレイヤーの受ける感覚を複雑にさせている事もあるかもしれません。
逆に言えば、モラルを捨てた時点でそのゲームの終わりは始まっているとも思います。現場がGOを出したとしても、いずれプレイヤーから見捨てられ、今回のTGSでの変化や人の流れのようになっていくのだろうと。
どのみち、本筋のゲームそのものが良い=システムも話も世界観も画も操作感も全て平均的に高得点が出せるものでないと、見向きもされないのは同じながら。…そう思うとゲーム制作って、ほんとに大変ですね。なんて他人事のように思わないとやっていられないくらい、今自分で綴っていて冷や汗ものの感覚です。
というわけで色々と思うところの大きな東京ゲームショウでした。